カメラってボタンや設定がたくさんあって複雑そうですよね。
せっかく買ったけど、「結局よく分からなくていつもシャッターを切るだけ」の単調作業になっていませんか?
「使い方が分からなくて家でずっと眠ってる」という声を聞くこともあります。
そこでこの記事では
- カメラの設定・カメラ用語って何を知っておけばいいの?
- 効率のいい上達方法が知りたい!
というカメラ初心者の方へ
- カメラを始めるならまずはこれだけは!
を紹介したいと思います。
こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です!
カメラ設定3大要素(シャッタースピード・F値・ISO感度)を知れば使える!
一眼カメラを使っていると遅かれ早かれ絶対に必要になってくる知識
- シャッタースピード
- F値(絞り)
- ISO感度
という三大要素があります。この3を知れば一眼カメラはほぼ使えます。
適正な露出(明るさ)になるためにはこの3つのバランスをとる必要があります。
3つのバランスが取れて適正な露出が得られることを「適正露出(露出値±0)」といいます。
この三大要素は一つ一つ切って考えることはできません。
腐れ縁のような深い関係性があります。
適正露出(明るさ)にするためには… | ||
シャッタースピードが遅い30秒 | 明るくなる | F値(絞り)を絞って調整(数字大) |
シャッタースピードが速い1/2000秒 | 暗くなる | F値(絞り)を開いて調整(数字小) |
適正露出(明るさ)にするためには… | ||
F値(絞り)を開く(F2.8) | 明るくなる | シャッタースピードを速くして調整 |
F値(絞り)を絞る(F22) | 暗くなる | シャッタースピードを遅くして調整 |
ISO感度を上げる | 明るくなる |
ISO感度を下げる | 暗くなる |
ISO感度について詳しくはこちら⇩
「薄暗い室内や夜景を手持ちで撮影すると、シャッタースピードが遅くなって手振れしてしまう。」 ということありますよね。 そこで活躍するのがISO感度です。 ISO感度を調節することで、薄暗い場所でも手持ち撮影でブレ[…]
露出について詳しくはこちら⇩
実際よりも暗く写ってしまった 見た目より明るく写りすぎて全体が白っぽくなった 自分で明るさを調整したいけどどうすればいいか分からない 「露出補正」を知ることでこれらの悩みを解決することができま[…]
カメラの4つの撮影モードで3大要素を練習する
カメラにはオート撮影を除いて4つの撮影モードがあります。
カメラ三大要素のうち特に重要な「シャッタースピード」「F値(絞り)」に特化した撮影モードがあるので練習にもおすすめです。
それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。
プログラムモード(Pモード)
プログラムモード(Pモード)はカメラが適正露出(適正な明るさ)を自動で決めてくれるのでオート撮影と同様にシャッターをきるだけでOKです。
オート撮影と違うところは、カメラでの撮影に常に関係性のある
- F値(絞り)
- シャッタースピード
- ISO感度
を自分で変更できる点です。
たとえ上の3つの設定のうち一つを動かしてもカメラがその変更に付随して自動で適正露出(適正な明るさ)になるように決めてくれます。
F値の数字を大きくしたらシャッタースピードはどう動き適正露出になるのか。
逆はどうなるのかを体系的に学べます。
Pモードについて詳細はこちら⇩
「せっかく一眼カメラを買ったのに、オート撮影ばかりで使いこなせている気がしない。」 そんなカメラ初心者におすすめの「Pモード(プログラムモード)」を紹介します。 Pモードはオート撮影とは違い、自分でカメラの設定を直感的[…]
絞り優先モード(Aモード)
絞り優先モード(Aモード)は「F値(絞り)」を自分で変更することにより
- レンズの入る光の量をコントロール
- 背景のボケ具合を調節
することができます。
手前から奥までしっかりをピントを合わせシャープに写したい「風景撮影」や
背景をぼかして被写体を際立たせたい「ポートレート撮影」や「玉ボケ」などに使われます。
絞り優先モード(Aモード)・F値(絞り)について詳しくはこちら⇩
背景を大きくぼかし手前の被写体のみにピントが合った立体感のある写真。 背景の光をぼかすことでできる玉ボケ写真。 これらはF値(絞り)が大きく関わっています。 また逆に手前から奥までピントが合ったシャープな風景写真[…]
シャッタースピード優先モード(Sモード)
シャッタースピード優先モード(Sモード)は、シャッタースピードを自分でコントロールできる撮影モードです。
シャッタースピードをコントロールすることで明るさを調節できます。
シャッタースピードを速くする | 暗くなる |
シャッタースピードを遅くする | 明るくなる |
また撮影できる被写体の幅も広がります。
- 走り回る子供やペットの一瞬を切り撮る
- 車のライトなどの光跡
- スローシャッターで渓流や滝の流れを表現
シャッタースピード優先モード(Sモード)・シャッタースピードについて詳しくはこちら⇩
シャッタースピードの設定方法と目安を知ることで、カメラでしか表現できない世界を切り撮ることができます。 カメラの醍醐味ですね! 星の撮影や車のライトの光跡 暗い場所でも明るく撮影 水のシル[…]
マニュアル撮影モード(Mモード)
マニュアル撮影モード(Mモード)は全ての設定を自分でコントロールします。
超初心者には少し難しいと感じるかもしれませんが、下の3つの要素を理解すると意外と簡単に使いこなせるようになります。
(※3つの要素が分からない場合は「Pモード」「Aモード」「Sモード」で先に練習することをおすすめします。)
- F値(絞り)
- シャッタースピード
- ISO感度
マニュアル撮影モード(Mモード)を使えるようになると、どんな被写体でも撮影できるようになります。
たとえば
- 星空撮影
- ホタルの光跡撮影
など真っ暗な撮影環境でも幻想的な光景を切り撮ることができます。
マニュアル撮影モード(Mモード)について詳しくはこちら⇩
「Mモード(マニュアルモード)って複雑そう。。。」 カメラ初心者にとってオートに頼らずマニュアルで撮影するのは、失敗するリスクが高そうなので 「なるべく使わないでおこう。」と思いがちです。 しかしたった3[…]
カメラのフォーカスの種類を知り効率よく撮影
カメラのフォーカスは大きく分けて2種類、細かく分けると5種類あります。
シーン別にそれぞれ使い分けることによって、ピント合わせが劇的に楽になります。
フォーカスについて詳しくはこちら⇩
「ピントが思うように合わない!」 一眼カメラにはシーン別に特化したフォーカス機能が主に5種類もあると知っていましたか? そこでこの記事ではこんなカメラ初心者の悩みを解決したいと思います。 ピント[…]
オートフォーカス(AF)
細かく分けるとオートフォーカスは3種類あります。
- AF-S(シングルAF)
- AF-A(AF制御自動切換)
- AF-C(コンティニュアスAF)
それぞれの得意なシーンは・・・・
AF-S(シングルAF) | 静止している被写体 |
AF-A(AF制御自動切換) | 静止と動きのある被写体両方撮るとき |
AF-C(コンティニュアスAF) | 動きのある被写体 |
マニュアルフォーカス(MF)
細かく分けるとマニュアルフォーカスには2種類あります。
- DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)
- オートでカメラが合わせ手動で微調整できる
- MF(マニュアルフォーカス)
それぞれの得意なシーンは・・・・
DMF (ダイレクトマニュアルフォーカス) | マクロ撮影におすすめ |
MF(マニュアルフォーカス) | 夜景や星空撮影など オートでピント合わせが難しい暗い場所 |
ホワイトバランスで色味を調整できる
人間はどのような光の中でも脳が自動的に補正をしてくれて、白色は白色だと判断できる目を持っています。
一方でカメラは人間の目ほど優秀ではありません。
オレンジ色の光の下で撮られた被写体は、白くてもオレンジ色に写ってしまいます。
そこで光の色の違いを教えてあげる(人間でいえば脳の役割みたいなもの)がホワイトバランスです。
ホワイトバランスはフィルター代わりのように使うこともできます。
写真の印象を温かくしたりクールにしたりホワイトバランスで表現することができます。
ホワイトバランスについて詳しくはこちら⇩
本来の「ホワイトバランス」の目的は「白色を白に写す」ためのバランスを調整する機能ですが、フィルター代わりに写真の色温度を調整することもできます。 ホワイトバランスの調整方法と色温度について知ると より見た目に[…]
カメラの記録方式RAWとJPEGの違い
RAW(生卵)→ 自分でレタッチ(調理)→ 写真完成JPEG(目玉焼き)
「RAW」とは日本語で「生」という意味です。
食べ物で例えるなら「生卵」です。
生卵は調理方法次第で、目玉焼きにもスクランブルエッグにも厚焼き玉子にも何にでも変化できます。
写真の「RAW」も同じです。
撮影したRAW写真(生卵)をRAW現像ソフトでレタッチ(調理)し、撮影者好みに写真を仕上げる(目玉焼き)ことができます。
レタッチしても画質は落ちません。
JPEGで撮影 → シャッターを切った瞬間に「JPEG(目玉焼き)」が完成
JPEGで撮影するとシャッターを切った瞬間に「JPEG(目玉焼き)」が完成しています。
撮影後にRAW現像する必要はありません。
つまり色合いや明るさなど「調理」はカメラに任せ、シャッターを切るだけでJPEG写真(目玉焼き)が完成しているイメージです。
- RAWのメリット
- 撮影後に画質を落とすことなく自分好みにレタッチ(編集)できる
- 撮影時に失敗しても後で融通が利きやすい
- シャッターチャンスを逃しにくい
- RAWのデメリット
- 撮影後にRAW現像する必要があり手間がかかる
- サイズが大きいため容量をくいやすい
- JPEGのメリット
- シャッターを切った時点で完結しているので手間がかからない
- RAWに比べてサイズが小さく容量をくわないので保管しやすい
- JPEGのデメリット
- 撮影後にレタッチすると画質の劣化が目立つ
- 撮影時に明るさや色合いの失敗ができない
RAWとJPEGについて詳しくはこちら⇩
カメラの写真の記録方式には「RAW」と「JPEG」の2種類があります。 カメラを始めたばかりのときは「とりあえずJPEGでいいや」と思いがちですよね。 しかし「RAW」は「JPEG」と比べると少し手間はかかりますが、圧[…]
写真は構図が命!黄金比について
- ピッタリ等分に分けるのではなく、1対2(3分割法)を意識する。
- 風景なら地上と空が1対2(もしくは地上と空が2対1)
- 「何を伝えたいか」撮影の意図を明確にする。
- いつもより2歩寄ってカメラを構えてみる。
- 余計な色や情報は削り、作品の本質を作り出す。
- 1つの構図にこだわらず、色んな構図で撮ってみる。
黄金比について詳しくはこちら⇩
[adcode] 「写真撮りたいけど構図がよく分からない」「センスがない」と聞くことがあります。 しかし、少し意識するだけで初心者でもすぐに魅力的な写真を撮れる、構図の鉄則がありました! 見た瞬間に「おぉ~!」と人を引き[…]
写真の保存管理はAmazonフォトが圧倒的におすすめ
「Amazonプライム会員」になると、カメラ好きな人にとってもありがたい「Amazonフォト」が使えます。
- 写真を無制限に保存できる
- 圧縮なしで保存できる
- RAWデーターも保存できる
- 違うデバイスでも共有可能
- アルバムを作り整理できる
- 30日間の無料お試し期間あり
その他プライムビデオ・音楽・本が使いたい放題+Amazonで買うと多くの商品が翌日配送・送料無料です。
Amazonフォトについて詳しくはこちら⇩
[adcode] 写真を撮るのは楽しい!けど保存が大変です! ついつい夢中になり過ぎてめちゃ撮っちゃった! 外付けハードやスマホに保存するも容量が気になる 外付けハードは高いし壊れたら終わり。不安。。。けど[…]
カメラの上達に1番おすすめは夜景撮影
夜景の撮影ができるようになると、ほぼ何でも撮影できるようになります。
わたしも三脚を使って夜景の撮影にトライしてから、カメラの仕組みを知ることができ様々なシーンで応用できるようになりました。
夜景の撮影では
- Mモード(マニュアル撮影モード)
- マニュアルフォーカス(MF)
を使うシーンが多くあります。必然的に
- シャッタースピード
- F値(絞り)
- ISO感度
を自分でコントロールする必要があります。
三脚を使って夜景撮影はハードルが高いと感じるかもしれませんが、意外と簡単です。
日中で「絞り優先モード(Aモード)」や「シャッタースピード優先モード(Sモード)」などで「F値(絞り)」「シャッタースピード」「ISO感度」の仕組みをある程度理解できたら、マニュアル撮影モード(Mモード)で夜景撮影に挑戦してみてください。
「カメラで撮影すると、実際に見た夜景よりもぱっとしない。」 手持ち夜景撮影だとできることに限界がありますが、三脚を使うとカメラ初心者でも簡単に綺麗な夜景が撮れるよになります。 三脚を使って夜景撮影の設定ができるよう[…]
カメラ上達ロードマップのまとめ
一眼カメラは複雑そうに見えますが、仕組みがわかれば意外とシンプルです。
日中撮影で慣れてきたらぜひ三脚を購入して夜景撮影に挑戦してみてください。
夜景撮影では「F値(絞り)」「シャッタースピード」「ISO感度」を自分で設定する機会が多いです。
またマニュアルフォーカス(MF)で、自分でピントを合わせる状況も多いです。
ゆえに夜景撮影が撮れるようになると、撮影の幅が確実に広がります。
最後まで読んでくれてありがとうございました!少しでも参考になれば嬉しいです!