「ピントが思うように合わない!」
一眼カメラにはシーン別に特化したフォーカス機能が主に5種類もあると知っていましたか?
そこでこの記事ではこんなカメラ初心者の悩みを解決したいと思います。
- ピントが思うように合わない
- 動いている被写体にピントを簡単に合わせる方法
- フォーカスの種類とその使い分けは?
- マニュアルフォーカスとオートフォーカスってなに?
ピント合わせは写真の命です。ブレてしまったら元も子もありませんよね。
被写体に合ったオートフォーカス機能を使い分けるだけで、めちゃくちゃ簡単にピントが合わせられるようになるのでぜひ活用してください。
こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です。
カメラのピントを合わすフォーカス機能の種類
一眼レフカメラのピント合わせ機能は大きく分けて2種類、細かく分けると5種類あります。
初心者は、上の3種類のオートフォーカス「AF-S・AF-A・AF-C」をまず覚えておけばOKです!
※カメラの機種によって呼び方は異なります!(下記はSONYの表示です)
「オートフォーカス⇔マニュアルフォーカス」の切り替えは、レンズの側面にスイッチがあることが多いです。
それでは、それぞれの違いと使い分け方について見ていきましょう!
<機種別の呼び方>
(※SONY:シングルフォーカス(AF-S)/ Canon:ワンショットAF / Nikon:シングルAFサーボ)
(※SONY:コンティニュアスフォーカス(AF-C) /Canon:AIサーボAF / Nikon:コンティニュアスAFサーボ)
(※SONY:AF制御自動切換え(AF-A) / Canon:AIフォーカスAF / Nikon:AFサーボモード自動切り替え)
オートフォーカス(AF):自動でピントを合わせてくれる
「オートフォーカス」は、カメラが自動でピントを合わせてくれる機能です。
シャッターを軽く半押しにすると、「ピッ!」と音が鳴りピントが合います。
オートフォーカスは細かく分けると3種類+1種類あります。
それぞれの機能の強みを知っておくと「ピントが合わない!」という悩みが軽減すると思います!
シングルフォーカス(AF-S):静止した被写体
シングルフォーカス(AF-S)は静止している被写体を撮るときにオススメです。
シャッターボタンを半押しにするとピントが合います。
一度ピントが合うと、そこで固定され動きません。
シャッターボタンから手を離し、再び半押しにするとまたピントを合わせることができます。
風景やスナップ写真など静止した被写体の撮影に向いています。
コンティニュアスフォーカス(AF-C):動いている被写体
コンティニュアスフォーカス(AF-C)は、シャッターを半押しにしている間、被写体を追いかけピントを合わせ続けます。
スポーツや走り回るペット、鉄道写真など動きのある被写体に向いています。
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AF制御自動切り替え(AF-A)
AF制御自動切換(AF-A)は
シャッターを半押しにすると、静止している被写体か、動いている被写体かカメラが自動で判断し、シングルフォーカス(AF-S)かコンティニュアスフォーカス(AF-C)かをカメラが決めます。
静止している被写体と動いている被写体の両方を撮影している時におすすめです。
- オートフォーカス:カメラが自動でピントを合わせる
- シングルフォーカス(AF-S):静止した被写体に強い
- コンティニュアスフォーカス(AF-C):動きのある被写体に強い
- AF制御自動切換え(AF-A):上記2つをカメラが判断し自動で切り替えてくれる
ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF):オート+手動でピント合わせ
シャッターを半押しにするとピントが合います。
さらにレンズにあるフォーカスリング(フォーカスを手動で合わせる場所)を回すと、さらに手動で微調整ができます。
最初から手動でピントを合わせるより素早く合わせることができます。
マクロレンズを使って近くのものを撮影するときに便利です。
(※マクロレンズ:小さな被写体を大きく写せるレンズです。水滴や花、虫などをマクロレンズを通して撮影すると、肉眼とは違った世界が切り取れて面白いです。)
おすすめのマクロレンズ(SONYフルサイズ)
マニュアルフォーカス(MF):手動でピント合わせ
マニュアルフォーカスは、撮影者が最初から手動でピントを合わせる機能です。
レンズにあるフォーカスリングを回し、被写体が一番シャープになるように調整します。
現行品のカメラはオートフォーカス(AF)の機能がとても優秀なので、ほぼオートフォーカスで完結します。
しかしマクロ撮影や星空撮影、光の少ない夜景撮影など、オートフォーカスでピントを合わせにく場合に「マニュアルフォーカス(MF)」が必要となります。
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ピント拡大(MFアシスト)をして厳密にピントを合わせる
ピント拡大(MFアシスト)は、マニュアルフォーカス(MF)での撮影時に有効です。
ピントを合わせたい場所を拡大し、ピントを厳密に合わせることができます。
SONYの場合フォーカスリングを回すと、上の写真1枚目のような画面が出てきます。
オレンジの四角い枠が、拡大されている箇所です。
さらにフォーカスリングを回すと右のバーが動くので、被写体が一番シャープになるまでピントを微調整します。
また拡大したい場所を変える場合は、写真2枚目の「黄色い丸の箇所」で動かすことができます。
瞳AF機能:瞳に特化したオートフォーカス
カメラの機種によって異なりますが
- 人
- 動物
- 鳥
の瞳に特化したオートフォーカス機能があります。(※SONYα7IVのカメラをモデルにしています)
カメラが自動で被写体の瞳を判断し、瞳を追いかけピントを合わせてくれます。(めっちゃ便利!!)
SONYのカメラ以外にもあるので仕様はお使いのカメラをご確認ください。
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カメラのフォーカス機能のまとめ
- オートフォーカス(AF)
- シングルフォーカス(AF-S):静止した被写体に強い
- コンティニュアスフォーカス(AF-C):動きのある被写体に強い
- AF制御自動切換え(AF-A):上記2つをカメラが判断し自動で切り替えてくれる
- ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)
- オートフォーカスでピントを合わせた後、手動で微調整
- 水滴や花などマクロレンズを使って近くのものを撮影するときに強い
- マニュアルフォーカス(MF)
- 初めから手動でフォーカスを合わせる
- オートフォーカスでは合わせられない、光の少ない夜景や星空に強い
最後まで読んでくれてありがとうございました!少しでも参考になれば嬉しいです!
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