「カメラで撮影すると、実際に見た夜景よりもぱっとしない。」
手持ち夜景撮影だとできることに限界がありますが、三脚を使うとカメラ初心者でも簡単に綺麗な夜景が撮れるよになります。
三脚を使って夜景撮影の設定ができるようになると、ほかの様々な被写体にも応用が効くので撮影の幅が広がります。
そこでこの記事ではカメラ初心者のこんな疑問を解決できたら幸いです。
- 三脚を使った夜景撮影のカメラの設定のコツ
- 少しオーバーでも映える夜景が撮りたい
- 高画質で撮るにはどうしたらいいの?
カメラ初心者でも三脚を使うと簡単にドラマティックな夜景が撮れるようになります。
おすすめの三脚も紹介しています。
こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です!
夜景撮影カメラの設定
三脚に固定して夜景撮影をする場合のカメラの設定の目安はこんな感じです。
撮影モード | Mモード(マニュアルモード) |
F値(絞り) | F8~F11 |
ISO感度 | ISO100 |
シャッタースピード | 「露出補正±0」を目安に設定 |
- 「手振れ補正」はOFFにする
- 「セルフタイマー」を2秒に設定
それではひとつずつ見ていきましょう。
撮影モード|Mモード(マニュアルモード)
撮影モードを「Mモード(マニュアルモード)」に設定します。
「Mモード」はカメラの撮影には欠かせない3つの重要な要素
- F値(絞り)
- ISO感度
- シャッタースピード
を自分で設定することができる撮影モードです。
「Mモード」を使いカメラの設定を自分ですると、明るさやシャープさなどを自分でコントロールできます。
「Mモード(マニュアルモード)」について詳しくはこちら⇩
「Mモード(マニュアルモード)って複雑そう。。。」 カメラ初心者にとってオートに頼らずマニュアルで撮影するのは、失敗するリスクが高そうなので 「なるべく使わないでおこう。」と思いがちです。 しかしたった3[…]
F値(絞り)|F8~F11
F値(絞り)の数字を大きくする(絞りを絞ると言う)と手前から奥までしっかりとピントが合います。
風景撮影などと相性がいいです。
「F8~F11」を目安にしてください。
また「F8」は特別な値で一番画質が良い値と言われています。
F値は絞りすぎる(数字を大きくする)と光の回析によって解像度が落ちてしまいます。(画質の鮮明さが落ちてしまう)
レタッチソフトである程度修正はできますが、特別な意図がない場合はF値の絞りすぎには注意が必要です。
「F値(絞り)」について詳しくはこちら⇩
背景を大きくぼかし手前の被写体のみにピントが合った立体感のある写真。 背景の光をぼかすことでできる玉ボケ写真。 これらはF値(絞り)が大きく関わっています。 また逆に手前から奥までピントが合ったシャープな風景写真[…]
ISO感度|ISO100
ISO感度は一番画質のいい「ISO100」に設定します。
ISO感度とはレンズから入ってきた光量をカメラ本体の力で電子的に増幅させる指標です。
ゆえにISO感度を高くするとノイズが目立ちます。(画質が荒くなる)
手持ち夜景撮影の場合は、シャッタースピードを遅くして明るさを稼ぐことができません。(手振れをするため)
そこでISO感度を高くし、レンズから入ってきた少ない光量を電子的に増幅させ明るく写します。
このため手持ち夜景撮影ではどうしても画質が悪くなってしまいます。
「ISO感度」について詳しくはこちら⇩
「薄暗い室内や夜景を手持ちで撮影すると、シャッタースピードが遅くなって手振れしてしまう。」 ということありますよね。 そこで活躍するのがISO感度です。 ISO感度を調節することで、薄暗い場所でも手持ち撮影でブレ[…]
三脚を使うことにより、ISO感度の代わりにシャッターピードで明るさを稼ぐことができます。
シャッタースピード|スローシャッターで「露出補正±0」を目安に設定
- 撮影モード:Mモード
- F値(絞り):F8
- ISO感度:ISO100
に設定できたら最後にシャッタースピードで明るさを調節します。
露出計が「±0」になるまでシャッタースピードを遅くしてください。
上の画面の場合はシャッタースピード1/3秒で±0になりました。
露出とは明るさのことで「±0」はカメラが判断した「適正露出(適正な明るさ)」です。
適正露出±0はカメラが判断した適正な明るさなので、必ず正しいとは限りません。
あくまで目安として使い、実際に見て「-2~+2」の範囲内あたりで好みの明るさに調節します。
シャッタースピードを遅くすると明るくなります。
「シャッタースピード」について詳しくはこちら⇩
シャッタースピードの設定方法と目安を知ることで、カメラでしか表現できない世界を切り撮ることができます。 カメラの醍醐味ですね! 星の撮影や車のライトの光跡 暗い場所でも明るく撮影 水のシル[…]
「露出」について詳しくはこちら⇩
実際よりも暗く写ってしまった 見た目より明るく写りすぎて全体が白っぽくなった 自分で明るさを調整したいけどどうすればいいか分からない 「露出補正」を知ることでこれらの悩みを解決することができま[…]
三脚に固定する場合は「手振れ補正をOFF」にする
三脚に固定して撮影する場合は
- 手振れ補正をOFF
- セルフタイマーを2秒
に設定してください。
カメラを三脚に固定して撮影する場合「手振れ補正をON」にして撮影すると、誤補正を起こし逆にブレる可能性があります。
レンズの側面についているスイッチ「OPTICAL STEADY SHOT」で「手振れ補正をOFF」に切り替えれます。
(※レンズによれば側面に切り替えスイッチが付いていない場合があります。その場合はカメラ本体のメニューから切り替えてください。)
またレリーズがない場合は「セルフタイマーを2秒」に設定します。
シャッターを押したときに起こる振動によるブレを防ぐことができます。
レリーズは夜景や星空、花火の撮影など三脚に固定して撮影するときにとても便利です。
今後三脚に固定してどんどん撮影をしていきたいという場合は持っておきたいアクセサリーのひとつです。
おすすめSONYの純正レリーズはこちら⇩
ホワイトバランスで夜景の雰囲気を変える
ホワイトバランスを変更すると夜景の雰囲気を変えることができます。
デフォルトのオートホワイトバランス(AWB)はカメラが自動的に判断し、見た目に近い色温度に補正してくれます。
少し夜景の雰囲気を変えたい場合におすすめのホワイトバランスは
- 蛍光灯(白色)
- 青みが入りクールな雰囲気になる
- 昼光(太陽光/晴天)
- 暖色が入り温かい雰囲気になる
がおすすめです。
これは撮影者の好みによると思うので、ホワイトバランスを色々試してみると楽しいです。
「ホワイトバランス」について詳しくはこちら⇩
本来の「ホワイトバランス」の目的は「白色を白に写す」ためのバランスを調整する機能ですが、フィルター代わりに写真の色温度を調整することもできます。 ホワイトバランスの調整方法と色温度について知ると より見た目に[…]
RAW現像ソフト「Luminar Neo」で夜景をドラマティックにレタッチ
RAW現像ソフトを使うと撮影後にホワイトバランスや色味をレタッチすることができます。
写真の記録方式を「RAW」に設定しておくと画質の劣化なしにレタッチすることができるので、カメラを撮る人にとっては欠かせないソフトです。(※RAWについて詳しくはこちら)
カメラを趣味としている人からプロカメラマンまで幅広く使われています。
私も愛用しているおすすめのRAW現像ソフト「Luminar Neo」は7日間の無料体験もあるので活用してみてください。
「Luminar Neoレビュー」について詳しくはこちら⇩
2022年にLuminar Neoが発売されてから、AI機能の搭載により初心者でもシンプルな操作で簡単にレタッチができると人気を集めている「Luminar Neo(ルミナ―ネオ)」 複雑な操作は本当になく、バーを左右に動かし[…]
クリックすると自動で公式サイトからダウンロードできます⇩⇩
公式サイトでダウンロード!
おすすめの三脚|Manfrotto(マンフロット)
高画質で綺麗な夜景を撮りたい場合、三脚は必需品です。
とは言っても種類がありすぎて、どれにすればいいのか悩みますよね。
SONYα7IVのカメラでフルサイズの標準ズームレンズ使用時でも問題なく使える、「Manfrotto 三脚 Element」を紹介したいと思います。
下の商品と同スペックのアルミ製を3年以上使っていますが、特にトラブルなく今のところ快適なので参考にしていただければ幸いです。(※私が使用しているアルミ製は現在取り扱ってないようです)
三脚にはおもに2つの素材があります。
- カーボン製
- アルミ製
今買うなら「カーボン製」がおすすめです。
値段はアルミ製と比べると高くなる傾向がありますが、カーボン製のおすすめポイントは
- 軽い
- 振動が伝わりにくい
- 丈夫
なところです。
またカーボン製の三脚は寒い時期に持っても手が冷たくないところも嬉しいポイントです。
また三脚の足を固定するロック方式にはおもに2種類あります。
- 回転式
- レバータイプ
個人的には「回転式」がおすすめです。
しっかりと固定され、出っ張りが少ないので引っかかりにくいです。
「Manfrotto(マンフロット)」はイタリアの写真機器メーカーで、三脚を中心に製品を取り扱っている老舗ブランドです。
紹介している「Manfrotto 三脚 Element」はカーボン製でロック方式は回転式です。
また1.6㎏と軽く、コンパクトで持ち運びに便利です。
(※楽天市場とYahooショッピングでは同じ商品は取り扱っていないようです。)
夜景撮影|カメラの設定のまとめ
三脚に固定した夜景撮影のカメラの設定の目安はこんな感じ!
撮影モード | Mモード(マニュアルモード) |
F値(絞り) | F8~F11 |
ISO感度 | ISO100 |
シャッタースピード | 「露出補正±0」を目安に設定 |
- 「手振れ補正」はOFFにする
- 「セルフタイマー」を2秒に設定
少し夜景の雰囲気を変えたい場合におすすめのホワイトバランスは
- 蛍光灯(白色)
- 青みが入りクールな雰囲気になる
- 昼光(太陽光/晴天)
- 暖色が入り温かい雰囲気になる
がオススメ!
手持ち夜景撮影だとできることに限界がありますが、三脚を使うとカメラ初心者でも簡単に綺麗な夜景が撮れるよになります。
三脚を使って夜景撮影の設定ができるようになると、ほかの様々な被写体にも応用が効くので撮影の幅が広がります。
ぜひ三脚を使って夜景撮影にチャレンジしてみてください!
最後まで読んでくれてありがとうございました!少しでも参考になれば嬉しいです!
シーン別の撮影方法についてこちらの記事もどうぞ⇩
カメラ初心者向けに「綺麗な写真の撮り方のコツ」を紹介しています。(更新中です) この記事の内容はこんな感じです。 三脚を使った綺麗な夜景の撮り方を知りたい スローシャッターで光跡や星の軌跡を写してみたい[…]