カメラでしか表現できない光の光跡。
車のライトの光跡を初めて撮影した時は、「楽しすぎて時間を忘れて無我夢中になる」ってこういうことだと改めて感じました。
シャッタースピードを遅くし撮影することで、肉眼では決して見えない光の光跡を形にできます。
光のアートですね♪
今回は、そんな「車のライトの光跡の撮影方法」についてご紹介したいと思います。
こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です!
光跡撮影に必要な機材
カメラと三脚だけ!
車のライトの光跡を途切れることなく撮影するためには、シャッタースピードを遅くします。(長時間露出撮影)
手持ち撮影だと確実に手振れするので、カメラを三脚に固定して撮影します。
光跡撮影のためのカメラの設定
マニュアル撮影(M)or シャッタースピード優先(S)
おすすめはマニュアル撮影モード(M)です。シャッタースピードとF値を自由に変更できるモードです。
慣れていない場合は、シャッタースピード優先モード(S)でいいと思います。
シャッタースピード優先モード(S)は、シャッタースピードのみ自分で変更ができ、F値はカメラにおまかせの撮影モードです。
F値(絞り):F11~14
マニュアル撮影モード(M)設定時は、F値(絞り)を自分で設定できます。
※シャッタースピード優先モード(S)設定時は不要です。
F値を11~14と絞る(数字を大きくする)ことで全体にピントが合い、シャープな写真になります。
また、F値を絞ることでレンズに入る光の量が少なくなります。それゆえ、シャッタースピードを長秒に設定でき、車のライトの光跡を途切れることなく撮影できます。
また、F値の数字を大きくする(絞りを絞る)ことで、街灯の明かりをギラつかせる(光条)効果もあります。
ISO感度100
基本ISO感度は100でいいと思います。
ISO感度を低くすることでシャッタースピードを長くし、途切れのない車の光跡が撮影できます。
シャッタースピードを長秒で撮影しても暗い場合はISO感度200、300と少しあげてください。
シャッタースピード20秒以上
シャッタースピードは、交通量の多さによってかわります。
交通量がそう多くない場合は30秒で撮影。
交通量が多い場合は、シャッタースピードを30秒と長くしすぎると、白とびしてしまいます。
シャッタースピードを25秒、20秒、15秒などと変更して何枚か撮影し、適切なシャッタースピードを決めるといいと思います♪
- ISO100
- F14
- シャッタースピード8秒
シャッタースピード8秒で短いため、車のライトの光跡が途中で途切れてしまっています。
セルフタイマー2秒
シャッターを押したときの振動によるブレを防ぐため、セルフタイマーを2秒にします。
レリーズやリモコンがあれば不要ですが、ない場合はセルフタイマーで十分です♪
オートフォーカス(AF)
フォーカスはオートフォーカス(AF)でOKです。
車のライトの光跡を撮影する環境は街灯や街明かりがある場合が多いので、オートフォーカスでピントが合います。
光跡撮影でOFFに設定するもの
手振れ補正OFF
三脚に固定して撮影する際は、手振れ補正はOFFにします。
レンズによれば、レンズの側面についているスイッチ(OPTICAL STEADY SHOT)で切り替えれます。
カメラを三脚に固定して撮影する場合、手振れ補正をONにして撮影すると、誤補正を起こす可能性があり、逆にぶれます!
長秒時ノイズ低減OFF
長秒時ノイズ低減をONにすると、撮影にかかった時間と同じ時間ノイズ低減の処理にかかります。
つまり、シャッタースピード30秒で撮影した場合、撮影後30秒間カメラが処理におわれ撮影ができません。
効率が悪くシャッターチャンスを逃すので、長秒時ノイズ低減はOFFにします。
車のライトの光跡撮影でおすすめのアングル
歩道橋や橋の上から
- ISO100
- F14
- シャッタースピード30秒
徳島県にある大鳴門橋を橋の上から撮影しました。
上から写したことにより、車のライトの光跡が道路いっぱいに通っていて美しく撮れたのではないかなと思います♪
F値14と絞り、レンズに入る光量を少なくすることで、シャッタースピードを30秒で撮影できました。
車のライトの光跡が途切れることなくレーザービームみたいになっています。
ローアングルで撮影しても面白い
- ISO100
- F11
- シャッタースピード15秒
1枚目とは違って、車のライトの光跡が目の前を突き抜けているような構図です。
躍動感があります♪(※初めて光跡撮影した時の写真です。)
交通量がとても多く、街明かりも非常に明るかったので、15秒で撮影しました。
白飛びしている部分があるので、F値をもう少し絞って光量を調節してもよかったな。と思います。
車のライトの光跡撮影でおすすめの時間帯
渋滞がなく交通量が比較的多い時間帯がベスト
交通量が多く渋滞が発生してしまうと、光跡ではなく車の残像が写ってしまいます。
また、交通量が少ないとシャッターチャンスが少なく効率が悪いです。
光跡撮影のまとめ
<カメラの設定>
- マニュアル撮影(M)or シャッタースピード優先(S)
- F値(絞り)F11~14
- ISO感度100
- シャッタースピード20秒以上
- セルフタイマー2秒
- オートフォーカス(AF)
<設定をOFFにするもの>
- 手振れ補正OFF
- 長秒ノイズ低減OFF
シーン別の撮影方法についてこちらの記事もどうぞ⇩⇩
カメラ初心者向けに「綺麗な写真の撮り方のコツ」を紹介しています。(更新中です) この記事の内容はこんな感じです。 三脚を使った綺麗な夜景の撮り方を知りたい スローシャッターで光跡や星の軌跡を写してみたい[…]
最後まで読んでくれてありがとうございました!少しでも参考になれば嬉しいです!