星空(天の川)って撮りっぱなしでは何か物足りない。「ドンっ!」とした迫力が欲しいですよね!
そこでこの記事では
- Lightroomで星空(天の川)のレタッチのコツ
- あくまで自然な星空(天の川)の仕上げ方
- 宇宙っぽくする方法
について星空撮影とRAW現像ソフト初心者に向けて紹介したいと思います。
⇩⇩こちらのソフトを使って星空をレタッチしていきます!
こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です!
RAWで撮影することが大前提
星空(天の川)をレタッチする大前提として「RAW」で撮影しておくことが基本です。
RAWで撮影すると画質の劣化なしでRAW現像ソフトでレタッチすることができます。
「JPEG」だと色情報が少ないため、レタッチをすると画質がかなり乱れます。
「RAW」と「JPEG」の違いってそもそも何?という方はこちらの記事もどうぞ⇩
カメラの写真の記録方式には「RAW」と「JPEG」の2種類があります。 カメラを始めたばかりのときは「とりあえずJPEGでいいや」と思いがちですよね。 しかし「RAW」は「JPEG」と比べると少し手間はかかりますが、圧[…]
⇩ ⇩ ⇩
Lightroomで星空(天の川)レタッチの全体像はこちら!
- まずは全体のベースを整えていきます
- レンズ補正で歪みを補正
- ホワイトバランスで全体の色温度を宇宙っぽく調整
- 「明瞭度」と「かすみの除去」をプラスにし星を際立出せる
- 次に全体の明るさを調整していきます
- ハイライト:マイナス▲
- シャドウ:プラス+
- 白レベル:プラス+
- 黒レベル:マイナス▲
- マスク機能で部分補正をしていく
- 天の川を際立たせる
- 風景だけを明るくする
- 最後の〆ノイズの軽減をする
- 上級編:トーンカーブをゆるいS字にし明暗を付ける
<!!注意点!!>
Lightroomでレタッチをするとき
「黒つぶれ」「白とび」をしないように「ヒストグラム」をチェックしてください。
黄色の丸で囲んだ箇所にグラフの山がぶつからないようにレタッチしていくのがコツです。
左が黒つぶれ、右が白飛びです。
撮影する際も気を付けたいポイントです。
黒つぶれ・白とびは色の情報がないので、演出として意図した場合を除き避けた方が無難です。
それではひとつづつ見ていきましょう♪
Lightroomで星空(天の川)のベースをレタッチ
STEP ①
まずは写真のベース(全体)から攻めていき、足りない部分を細かくレタッチしていくと
イメージが掴みやすい+効率がいいです。
※レタッチの数字は写真によって異なってきます。動かしてみて自分好みに調整してください。
レンズ補正で「色収差を除去」「歪みを補正」
レンズ補正とは、レンズの特性によって生じる「歪み」や「ずれ」を調整する機能です。
- 「色収差」とは色のずれ
- 「歪み」はとくに広角レンズに生じやすい現象
詳しくはレンズの構造からのうんぬんになるので省略します。
とりあえず本来はないはずだけど
- レンズの特性によって生じた歪みを調整してくれる
機能なのでチェックを入れます。
(※歪みがある場合は一目瞭然でよくわかりますよ!)
ホワイトバランスで全体の色温度を宇宙っぽく調整
ホワイトバランスの「色温度」を下げると宇宙っぽく空全体に青みがかかります。
目安はこちら
- 色温度:3500~4000
好みと撮影環境にもよりますが、このくらいが自然に仕上がるかなと思います。
「明瞭度」と「かすみの除去」でシャープに
「明瞭度」をプラスにしシャープにすることで、星空が際立ちます。
「かすみの除去」を少しプラスにすることで、名前の通りかすみが消え締まりがでます。
明瞭度:+100
かすみの除去:+10 にしました。
- 明瞭度:プラス
- かすみの除去:少しプラス
- やりすぎるとめっちゃ青くなるので注意!!
Lightroomで星空(天の川)の明るさをレタッチ
STEP ②
つぎに星や風景の明るさをレタッチしていきます。
「ハイライト」と「シャドウ」を調整
「ハイライト」と「シャドウ」とは
- ハイライト:写真の明るい部分を調節する機能
- シャドウ:とは写真の暗い部分を調整する機能
ハイライトをマイナス▲に、シャドウをプラス+にすることでコントラストが上がり、星空がくっきりとなります。
ハイライト:-50
シャドウ:+50 にしました。
- ハイライト:マイナス▲
- シャドウ:プラス
例えば風景写真で
ハイライトをマイナス▲にすると空がより青く
シャドウをプラス+にすると、影がかかっていた手前の風景が明るくなり全体的にシャープになりますね。
「白レベル」と「黒レベル」を調整
「白レベル」と「黒レベル」とは
- 白レベル:一番明るい部分の白さを調節
- 黒レベル:一番暗い部分の黒さを調節
白レベルをプラス+に、黒レベルをマイナス▲にすることで星の明るい部分がより際立ち、暗い部分は暗くなります。
全体的に立体感がでます。
白レベル:+45
黒レベル:-11 にしました。
- 白レベル:プラス
- 黒レベル:マイナス▲
マスク機能で部分的に補正をする
STEP ③
つぎに部分的に細かくレタッチしていきます。
天の川を強調する
天の川をレタッチする場合は特に「マスク機能」で補正をしていきます。
Lightroomの凄いところで、レタッチしたい特定の箇所だけ補正できるとっても便利な機能です!
ぜひ使ってみてください。
- 「マスク」をクリック
- 「円形グラデーション」or「ブラシ」をクリック
- 天の川にそって円形のマスクオーバーレイをかける
天の川のみ特別にレタッチしていきます
ハイライト:-12
シャドウ:+33
白レベル:+70
黒レベル:-6
色温度:+8
色かぶり補正:+12
彩度:+14
明瞭度:+82
- ハイライト:マイナス▲
- シャドウ:プラス
- 明暗差がつきくっきりとなる
- 白レベル:プラス
- 黒レベル:少しマイナス▲
- 星の明るさを強調
- 色温度:少しプラス
- +プラスにすることで他の星と区別がつく
- 色かぶり補正:少しプラス
- プラスにすることで銀河っぽくなる
- 彩度:プラス
- 彩度を上げることで色味が付く
- 明瞭度:プラス
- エッジ(輪郭)部分を中心に明暗差がつき際立つ
風景のみを明るくする
こちらもマスク機能で風景のみ明るさを調整することができます。(※不要な場合はスキップでOK)
先ほどと同じ場所で今度は
- 「線形グラデーション」をクリック
- 風景にそって線形のマスクオーバーレイをかける
風景のみを少し明るくしていきます
- シャドウをプラス+にする
※撮影環境や設定によって不要な場合はスキップでOKです。
この写真では特に必要ないと感じたのでスキップしてます。
Lightroomで星空(天の川)レタッチの〆|ノイズの軽減
STEP ④
さいごに〆としてノイズの軽減をします。
星空撮影はほとんどがISO3200と高感度で撮影+コントラスト高めでレタッチするので、ノイズが結構目立ちます。
やりすぎるとのっぺりと不自然になってしまうので注意です。
目安はこちら
- ノイズ軽減:10~20
若干緑がかかっているので
「色かぶり補正」を少しプラス(+6)にしました。
⇩ 完成です!! ⇩
上級編|トーンカーブをゆるいS字にする
初心者には難易度が高いかもしれませんが、トーンカーブをS字にすることでコントラストをあげることもできます。
いままで散々ハイライトやシャドウ、白レベルや黒レベルでコントラストを調整してきました。
何の違いがあるの?と思うと思います。
大まかに言うと、トーンカーブは
- 一番細かく繊細に調整できるけど機能が複雑
- 濃くはっきりとしたレタッチにおすすめ
レベル補正(今まで補正してきたハイライト・シャドウとその中間の明るさ)は
- トーンカーブを簡易化したもので初心者でも簡単に操作ができる
- 淡くすっきりとしたレタッチにおすすめ
トーンカーブはかなり複雑ですが、使いこなせるようになるとかなり細かい部分まで補正ができます。
しかし使い方を誤ると画質の劣化やゴテゴテ写真になってしまうので厄介な部分もあります。
トーンカーブをゆるくS字にすることで天の川に明暗をつけてみました。
⇩ トーンカーブなしとありで比較してみました ⇩
こちらは完全に好みによりますね!
わたしはトーンカーブなしかな。。。って感じです!
今回紹介したレタッチソフトはこちら⇩「フォトプラン」がおすすめ!
Lightroomで星空(天の川)レタッチのまとめ
⇩ ⇩ ⇩
- まずは全体のベースを整えていきます
- レンズ補正で歪みを補正
- ホワイトバランス:3500~4000
- 色かぶり補正:プラス+
- 「明瞭度」と「かすみの除去」をプラス
- 次に全体の明るさを調整していきます
- ハイライト:マイナス▲
- シャドウ:プラス+
- 白レベル:プラス+
- 黒レベル:マイナス▲
- マスク機能で部分補正をしていく
- 天の川を際立たせる
- 風景だけを明るくする
- 最後の〆ノイズの軽減をする
- 上級編:トーンカーブをゆるいS字にし明暗を付ける
以上星空(天の川)のレタッチについてでした!
活用していただければ幸いです。
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基本的なRAW現像(レタッチ)の操作は同じなので参考にしてください。
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