「あー--っ!ちょっとじっとしてよ!ピントが合わんやん!ぶれるやん!」
家族の一員であるかわいい犬の写真を撮りたいのに、元気なわんちゃんは容赦なしに動き回ります。
犬の成長はとても早いので、たくさん記録に残しておきたいですよね。
今回は私の愛犬、柴犬のお姫様(仮名)に出演許可をいただいて、モデルとなってもらいました!(笑)
こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です!
走る犬の撮影で意識するカメラの設定は3つ!
❶ シャッタースピード優先モード(S)で1/2000秒
❷ コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)
❸ 高速連写撮影H+
元気に走る犬の撮影で意識するカメラの設定は3つ!
シャッタースピードを速くし、コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)でカメラに動く被写体を追いかけてもらって、高速連写でシャッターをきるだけ!
後はカメラにお任せで、慣れるまで何度も撮影あるのみ♪
私も初めて愛犬のお姫様の走る姿を撮影した時は
「難しい!」
と感じましたが、何回かシャッターを切っているうちに、だんだんとコツをつかんできました!
走る犬を撮影するときのカメラの設定
- 撮影モード:シャッタースピード優先(S)or マニュアルモード(M)
- シャッタースピード:1/2000秒を目安
- まっすぐ向かってくる被写体は1/250秒
- 絞り(F値):F5.6~F8くらい(Mモード時)
- フォーカス:コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)
- 高速連続撮影モードHl+
- ISO感度はオートでOK
シャッタースピード優先(S)or マニュアルモード(M)
動きの速い犬の撮影では、ブレが一番の敵です。
走り回る犬をブレずに撮るためには、シャッタースピードを速くして撮影します。
シャッタースピードを自由に変更できる「シャッタースピード優先(S)」もしくは
シャッタースピードとF値を自由に変更できる「マニュアルモード(M)」
で撮影することをおすすめします♪
シャッタースピード1/2000を目安
犬種によって足の速さが違いますが、シャッタースピード1/2000秒を目安にしてみてください。
実際に撮影してみて、犬がブレている場合はシャッタースピードを速くしてみてください。
- マニュアルモード(M)
- シャッタースピード:1/2000秒
- F値:F5.6
シャッタースピード優先(S) | マニュアルモード(M) | |
シャッタースピード | 1/2000秒を目安 | 1/2000秒を目安 |
絞り(F値) | オート | F5.6~F8.0くらい |
シャッタースピード優先(S)モードでは、絞り(F値は)カメラが自動で適正値に合わせてくれます。
一方マニュアルモード(M)では絞り(F値)を自分で調節します。
まっすぐ向かってくる被写体は1/250秒
撮影者のほうにまっすぐ向かってくる場合はシャッタースピード1/250秒で待ち構えるとOK!
にこにこ満面の笑顔を向けて駆け寄ってくる、かわいい犬の顔を狙って♪
絞り(F値)F5.6~F8くらい(マニュアルモード(M)設定時)
背景をぼかして犬を際立たせたいという場合はF値の値を小さく(開放)、逆に背景も犬も全体的にピントを合わせたい場合はF値の値を大きく(絞る)します。
数字小(開放) | 数字大(絞る) | |
絞り(F値) | 明・小さいほど背景がぼける ピントが合う領域が狭くなる | 暗・大きいほど全体的にピントが合う ピントが合う領域が広くなる |
F値の値が小さい(F2.8など)とピントが合う領域が狭くなるので、動く被写体を撮影する時はF値を少し絞る(値を大きくする)と撮影しやすいです。
背景をぼかして犬を際立たせたい場合はF値5.6~F値8くらいを目安にピントが目に合っているか確認しながら調節することをおすすめします。
~F値による背景のぼけ具合~
コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)
とっても重要なピント合わせ。
折角いい構図で写真が撮れたのに、目にピントが合っていなかったり、ぼけている写真ではショックですよね。
そこで大活躍なのが、コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)です。
動く被写体をカメラが感知してくれ、追いかけてくれるとても便利な追尾モードです。
さらに瞳AFモードが備わっているカメラでは、人や動物の目を感知し、目を追いかけピントを合わせてくれます。
動物の瞳AF機能がある場合は動物の瞳AFにセットします。
特にSONYのαシリーズの瞳AF機能は優秀で、カメラグランプリで大賞を受賞した機種もあるほどです。
さらにカメラのミラーレス機に革新をもたらした、今でも人気が根強いSONYα7Ⅲの進化バージョンSONYα7IV(2021年12月に発売)にはなんと「より粘り強く被写体を追尾するリアルタイムトラッキング」が追加されました!
高速連続撮影モードH+
ドライブモード(連続撮影の枚数を調節)は高速連続撮影モードHl+で撮影します。
動きが速い犬の撮影では、一枚ずつシャッターをきっていると、ほぼ確実にシャッタータイミングを逃します。
高速連写撮影モードHl+で撮影し、一瞬一瞬を確実にカメラにおさめる方が効率がいいです。
たくさん撮影し、後でお気に入りの一枚をピックアップしてください。
きっと「こんな面白い写真が撮れている!」というものが発見されると思います♪
※Hl ではなく、一番速いHl+です。また、メーカーによって表示が違うのでSONYユーザー以外の方はカメラの表示をご確認ください。
ISO感度はオートでOK
ISO感度は明るさを調節します。
晴れの日の屋外での撮影では、ISO感度はオートで良いと思います。
動き回る犬を撮影する時は、シャッターチャンスと構図に集中することをオススメします。
「ISO感度範囲限定」で下限と上限を設定しておくこともできます。(Mモード時)
ISO感度の範囲を限定する理由は、ISO感度が高くなりすぎるとノイズが目立つからです。
上限は自分の許容範囲で良いと思います。
私はISO感度50~8000に設定しています♪
※シャッタースピードを速くすればするほど、光の取り込みが少なくなるので暗くなります。
走る犬を撮影するときのコツ
- ローアングルで撮影する
- 走り出す前にピントを合わせておく
- 撮影位置は犬のスタート地点近く&順光側で待機
- 空間を意識した構図を作る
- 雲のある晴れの日の朝が走る犬の撮影におすすめ
- 大好物のお菓子とおもちゃを用意する
ローアングルで撮影する
元気な犬を撮影する時はやっぱり躍動感がほしいですよね!
カメラを地面すれすれで構えるもしくは、寝そべってローアングルで撮影すると躍動感が生まれます。
また、ローアングルで撮影することで、地面の草などが前ボケになり、ふんわりとした写真ができます。
寝そべって撮影するとき、両肘を地面につけてしまうと被写体を追いかけにくいので、片肘だけ地面につけると走る犬を追いかけやすいです♪
走り出す前にピントを合わせておく
ピントは犬が走り出す前から合わせておきます。
走り出してからピントも合わせようとすると、動きの速い犬は一瞬で通り過ぎるので難しいです。
シャッターを切るときは構図だけに集中したいですよね!
撮影位置は犬のスタート地点近く&順光側で待機
撮影位置は、犬が待てをしているスタート地点から少しだけ離れた場所がオススメかなと思います。
走り出しは一番元気でとてもいい顔をしてくれます!
特にシニア犬の場合は体力がないので走り出しがベターです。
犬種や犬の性格、年齢に応じて、いつが一番わくわくしたいい笑顔をしているか、要確認です!
また、逆光にならないように順光の立ち位置をキープ!
なかなかの画力ですな。笑
そりゃどうも!笑
空間を意識した構図を作る
動きの速い犬ばかりに焦点がいってしまい、つい忘れてしまいそうな構図。
「動きのあるカッコイイ写真がとれた!」と思っても、「あれ、なんか犬の位置がいまいちだな」
とならないように、空間を意識して撮影するともっと躍動感のある写真が撮れます。
犬を中央に配置(日の丸構図)するよりも、犬の進行方向に空間を大きめに作って撮影すると
「犬の視線のその先にいる主人やボールを目がけて走っている」というストーリー性のある写真になるのではないでしょうか。
雲のある晴れの日の朝が走る犬の撮影におすすめ
雲のある晴れの日の、朝が走る犬の撮影におすすめです。
朝は太陽の光も弱くコントラストの低いふんわりとした印象の写真が撮影できます。
正午あたりになると太陽の位置が高くなり、光が強すぎて顔に影ができたり白飛びしたりします。
特に避けたいのは11時ごろから。
夏だと熱いので犬の健康にもよくありません。
また、「雲一つない快晴で撮影日より!」
となりそうですが、実は快晴も太陽の光が強すぎてあまりおすすめではありません。
コントラストが強めで眩しいイメージになります。
また、夕方あたりだと太陽の光が弱くオレンジ色の自然光がかかった雰囲気のある写真が撮れますが、走る犬を撮影する場合はおすすめできません。
シャッタースピードを1/2000秒と速くして撮影するため、光の取り込みが少なく、暗くなります。
明るくするため、ISO感度8000くらいに高くしても、ノイズがかなり目立ちます。
走る犬の撮影は、雲のある晴れの日の朝がおすすめです。
大好物のお菓子とおもちゃを用意する
大好物のお菓子や好きな物を見て喜ぶのは人間も犬も同じですよね!
顔が「ぱー--!!!」と明るくなります♪
そのワクワクした表情は最高のシャッターチャンスです!
走る犬の撮撮影方法のまとめ
初めての撮影で意識するカメラの設定は3つ!!
❶ シャッタースピード優先モード(S)で1/2000秒
❷ コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)
❸ 高速連写撮影H+
慣れてきたら、マニュアルモード(M)に切り替えて、絞り(F値)を自由に調節してみてください♪
走る犬を撮影する時のカメラの設定
- 撮影モード:シャッタースピード優先(S)or マニュアルモード(M)
- シャッタースピード:1/2000を目安
- 絞り(F値):F5.6~F8くらい(Mモード時)
- フォーカス:コンティニュアスオートフォーカス(AF-C)
- 高速連続撮影モードHl+
- ISO感度:オート
走る犬を撮影するときのコツ
- ローアングルで撮影する
- 走り出す前にピントを合わせておく
- 撮影位置は犬のスタート地点近く&順光側で待機
- 空間を意識した構図を作る
- 雲のある晴れの日の朝が走る犬の撮影におすすめ
- 大好物のお菓子とおもちゃを用意する
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