【月を綺麗に撮る方法】4ステップ!初めて月を撮ってみたら簡単だった

「〇年に1度の皆既月食!」や「今夜はスーパームーン!」と聞くと写真に残したくなりますよね!

月のイベントでは、インスタグラムなどSNSで賑わいが見られます。

星空は数えきれないくらい撮ったことがあるのですが、実は月の撮影は今回が初めて、、、

一見難しそうな月の撮影ですが、意外と簡単に撮れました!

星空撮影よりずっとか簡単です。

ということでこの記事では

  • カメラ初心者でも実は簡単!
  • バズーカみたいな特別なレンズは必要なし!
  • 月を綺麗に撮るカメラの設定

について「初めて月を撮影したけど意外と簡単に撮れたので」その方法を解説したいと思います。

こんにちは!カメラが好きで記事を書いているYogon(よーごん)です!

望遠レンズがあれば月は撮れる

月の撮影に必要な物はこれだけです。

  • 200㎜以上の望遠レンズ
  • 三脚(あれば便利)

200㎜以上の望遠レンズがあれば月の表面の模様まで写しやすいです。

バズーカみたいな大きい超望遠レンズは必要ありません。普通のキットズームレンズで十分です。

撮影後トリミングをすれば月を拡大することができます。

また月は非常に明るい被写体なので手持ち撮影でも手振れしにくいですが、三日月など明るさが弱い場合は三脚が必要です。

満月に近い場合は必ずしも必要ありません。

ただ望遠レンズは手振れしやすいので、三脚に固定して撮影する方がおすすめです。

月を撮るカメラの設定4ステップ

  1. 撮影モード|マニュアル撮影(M)
  2. 月齢に応じて明るさを決める
  3. ズームで月にピントを合わせて撮る
  4. トリミングをして月を拡大する

撮影モード|マニュアル撮影(M)

マニュアル撮影モード(M)がおすすめです。

絞り優先モード(A)やシャッタースピード優先モード(S)などカメラに一部の設定をおまかせすると、明るく写りすぎます。

カメラは「暗い部分を明るく写そう」「明るい部分を暗く写そう」とする性質があり、夜空は全体的に暗いので「暗い」と認識し明るく写そうとしてしまいます。

月は意外と明るいので「シャッタースピードが遅い」「絞りを開く(数字を小さくする) 」と明るすぎてクレーターが写りません。

マニュアル撮影(M)で明るさを微調整する必要があります。

マニュアル撮影と聞くと「難しそう」と感じるかもしれませんが、簡単です!

それでは見ていきましょう!

月齢に応じて明るさを決める

F11|ISO100|シャッタースピード1秒|焦点距離200㎜|三脚使用|トリミングあり

満月の場合のカメラの設定まずはこちらを試してみてください。

  • 絞り値(F値)
    • F8
  • ISO感度
    •  ISO100
  • シャッタースピード
    • 1/200秒~1/500秒くらい

月のクレーターをシャープに写したいのでF値を絞ります(値を大きくする)

またF8は一番画質のいい値といわれています。

ISO感度は上げすぎるとノイズが目立ちザラザラとした画質になってしまいます。

一番いい画質ISO100に設定します。

シャッタースピードで明るさの微調整をします。

手持ち撮影で手振れしないシャッタースピードは、個人差にもよりますが

  • 1/焦点距離

と言われています。

手持ちのズームレンズの一番望遠の焦点距離を確認してください。

200㎜だと1/200秒、300㎜だと1/300秒のシャッタースピードがあれば基本手振れはしません。

「1/焦点距離」未満のシャッタースピードになる場合は三脚に固定することをおすすめします。

明るすぎる場合はシャッタースピードを速く

暗すぎる場合はシャッタースピードを遅く

して明るさを調節してみてください。

F5.6|ISO5000|シャッタースピード1/30秒|焦点距離300㎜|三脚なし|トリミングあり

皆既月食の日に手持ちで撮影したものです。

この写真をみると皆既月食が終わっている左の部分は明るすぎて白飛びしています。

月のコンディションにより明るさの調節が異なることがよく分かります。

また300㎜の望遠で、シャッタースピードが1/30秒なのでピントも怪しいです。

三脚なしでこれ以上シャッタースピードを遅くすると、大きく手ブレてしまうのでISO5000で撮影しました。

高感度で撮影したことにより、画質もザラザラとしていることが分かります。

ズームで月にピントを合わせて撮る

月は明るいので「オートフォーカス」でピントを合わせれます。

三日月の場合はオートフォーカスではピントが合わせにくいにで「マニュアルフォーカス」で手動でピントを合わせます。

拡大して月が一番シャープになるようにピントを合わせて下さい。

フォーカスAF(オート)・MF(マニュアル)

あとはシャッターを切るだけ!

手持ち撮影の場合は「手振れ補正」をON

三脚に固定の場合は「手振れ補正」をOFFにします。

またレリーズを使用しない場合は、シャッターを押す振動によるブレを防ぐために「セルフタイマーを2秒」に設定してください。

手振れ補正ON・OFF(レンズの側面にあることが多いです)

トリミングをして月を拡大する

焦点距離200㎜トリミング前
トリミング後

最近のカメラは高画素なのでトリミングしても画質がきれいです。

特にSNSに投稿したり画面上で見る場合は、トリミングしても全く気になりません。

カメラ本体にトリミング機能が付いている機種もあります。

ない場合はLightroomやスマホのトリミング機能で月を好みの大きさにトリミングします。

SONYα7IVはトリミング機能が付いています!

  • 再生→5.編集→トリミング

ホワイトバランスを変更して月の印象を変えてみる

ホワイトバランスにより月の印象を変えることもできます。

初めはオートホワイトバランスでいいと思いますが、印象を変えてみたいという場合は変更してみると面白いです。

RAW現像で月をレタッチするならこれ!

RAWで撮影し、Lightroomなどで月のクレーターをくっきりさせるレタッチはこんな感じです。

  • ハイライト▲マイナス
  • シャドウ+プラス
  • 明瞭度+プラス

月を綺麗に撮るカメラの設定のまとめ

月の撮影に必要な物はこれだけ!

  • 200㎜以上の望遠レンズ
  • 三脚(あれば便利)
  1. 撮影モード|マニュアル撮影(M)
  2. 月齢に応じて明るさを決める(満月の場合)
    • 絞り値(F値)
      • F8
    • ISO感度
      •  ISO100
    • シャッタースピード(手振れしないシャッタースピードは「1/焦点距離」)
      • 1/200秒~1/500秒くらい
        • 明るすぎる場合はシャッタースピードを速く
        • 暗すぎる場合はシャッタースピードを遅く
  3. ズームで月にピントを合わせて撮る
    • 手持ち撮影の場合は「手振れ補正」をON
    • 三脚に固定の場合は「手振れ補正」をOFF「セルフタイマーを2秒」
  4. トリミングをして好みの大きさに月を拡大する

月の撮影は高価なバズーカみたいなレンズが必要と思っている人も多いと思いますが、そこまで高価なレンズは必要ありません。

キットレンズ(カメラを買う時についているレンズ)でも十分に撮ることができます。

というのは最近のカメラは高画素が高く、トリミングしても画質がいいからです。

「大きくプリントアウトしたい!」という場合はトリミングでは画質の劣化が目立ちますが、SNSに投稿や画面上で見ることに関しては問題ありません。

ぜひ次の月のイベントの日や綺麗な満月、三日月を撮影してみてはどうでしょうか!!

撮影に使用したレンズはこちら!

SONY/Gレンズ/70-300mm

タムロン(TAMRON)/28-200mm

最後まで読んでくれてありがとうございました!少しでも参考になれば嬉しいです!

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