SONYα7IIIを2年、SONYα7IVを6か月実際に使ってみた感想です!
ミラーレス界に旋風を巻き起こしたSONYα7IIIの後継機といわれているSONYα7IV。
α7IIIが高評価なだけあって、期待度が高まるα7IVです。
結論からいうと、ガチで風景、ポートレート、動物と色んなジャンルの写真や動画を撮りたい方はSONYα7IVを。
コストをおさえたいけど、クオリティも求めたい初のミラーレス一眼の購入者はSONYα7IIIかなと思います。
実際に使ってみた感想を正直にまとめてみました!
こんにちは!
カメラが好きで記事を書いているよーごん(Yogon)です!
SONYα7IV のメリット
高画質!約3300万画素
SONYα7IIIの約2420万画素から進化しSONYα7IVは約3300万画素にグレードアップしました!
画素数は高いほど鮮明になります。
また、写真の不要な部分をカットし必要な部分だけ拡大させるトリミングや、大きくプリントアウトするのに強いです。(ポスターなどかなり大きく拡大する場合は約4000万画素以上のカメラが好ましいと言われています。)
「遠くから撮った野鳥をトリミングし拡大したい。」「写真を大きくプリントアウトしてフォトコンテストに提出したい。」「壁に大きく飾りたい!」と言う場合はいいかもしれません。
しかし、画素数が大きくなると1枚1枚のデータが大きくなるので、データ保存量が大きいPCやハードディスクが必要になります。
特にRAWで撮影する場合は、SONYα7IIIのときは60Mを超えることはありませんでしたが、SONYα7IVでは60Mを超えることもあります。
インスタグラムに投稿するのが主な目的の場合は、2420万画素さえ不要だと思います。
というのは、インスタグラムの規定サイズにぐんと圧縮されるからです。
スマホなどのデバイスで写真を鑑賞したり、インスタグラムを楽しむだけという場合は大きな画素数はデーターをくうだけで扱いが面倒なので、高画素数のカメラは必要ないかなと思います。
ホールド感がよくなりカスタマイズできる部分も増えた
個人の感想になりますが、ホールド感はかなり気に入っています。プロフェショナルな高級感がホールドに感じられます。
少し大きくなり奥行きもでたことで、かなり撮影しやすいです。
SONYα7IVを握ったあとで7IIIを握ると、どこか物足りない感じがするほどです。
また、SONYα7IIIでは露出の調整部分だった箇所が、α7IVでは撮影者の好みにカスタマイズできるようになりました!ロック付きなので誤操作も防げるようになっています。
この変更はかなり嬉しい!
操作しやすい場所にあるのに、ほぼ使うことがなかった機能なので、自由にカスタマイズできるようになり撮影がうんと楽になりました!
バッファの大幅な改善で連写に強い
バッファとは、撮影したデータをSDカードへ読み込む前に一時的にカメラ本体に蓄積することのできる領域です。ハムスターの頬袋みたいなものです。
連写撮影を繰り返すとシャッターを押しても撮影できない(鈍くなる)ということがありますが、これはカメラのバッファの領域をこえているからです。
SONYα7IVは圧縮・非圧縮RAW両方とも1000枚もの容量を一時的に蓄積できるようになりました。
つまり、連写速度10コマ/秒(圧縮RAW時)の速度を保った状態で、最大1000枚まで連続撮影が可能です。
α7IIIの、圧縮RAW89枚、非圧縮RAW40枚と比べると大幅なアップグレードです!
しかし、非圧縮RAWの場合は、連写速度が6コマ/秒と遅くなります。約3300万画素と高画素なため仕方ないのかもしれませんが、この点はかなり残念!
SONYα7IIIはバッファの領域は7IVに比べ劣りますが、非圧縮RAWでも変わらず10コマ/秒の速度で撮影が可能です。
最新の画像処理エンジン搭載でサクサク撮影
画像処理エンジンとはカメラの頭脳のようなものです。
SONYが提供するカメラのモデルの中でも最上級品に位置するα1やα7S IIIで採用された最新の画像処理エンジンBIONS XRがSONYα7IVにも搭載されました!
これにより、明るいところから暗いところまでしっかりと表現され、色再現性能が進化しています。
SONYα7IIIで少し気になっていたSONY独特の色味が改善されている印象です。
また、オートフォーカスや顔認識、瞳AF機能がSONYα7IIIよりも速く、精度も向上しているのが撮影していて感じました。
ファインダーと液晶モニターが美しくなった
液晶モニターはかなり綺麗になりました。
SONYα7IIIを使っていたときは特に気になりませんでしたが、α7IVを手に取ってみてみると一目瞭然です。
ファインダーも改善されているようですが、個人的にはとくに気になりませんでした。
モニター可動方式がバリアングルになり動画撮影に便利
液晶モニターをカメラの左側に開き、上下に回転できるようになりました。
α7IIIのチルト方式と比べると縦位置撮影や動画撮影に便利です。
個人的にはチルトの方がローアングルで撮影するときにモニターが見やすいです。
個人の好みで賛否両論あるようです。
オートフォーカス機能が進化しピント合わせが楽に
最新の画像処理エンジンBIONS XRの搭載により、オートフォーカス機能はぐんと進化している印象です。
ピント合わせがとても楽になりました。
特にα7IIIにはなかった待望の「リアルタイムトラッキング」が搭載されました。
リアルタイムトラッキングの搭載により、撮影したい被写体をカメラが自動で追尾し、色や模様、被写体距離、顔や瞳といった空間情報をリアルタイムで高速処理してくれます。
また、AF測距点数が693点(α7III)から759点(α7IV)にグレードアップしました。
AF測距点数とは、オートフォーカスでピントを合わせることのできるポイントです。動いている被写体などを写すときは測距点が多いほどピントが合わせやすくなります。
グレードアップしたα7IVの759点は、SONYが提供するカメラのモデルの中でも最上級品に位置するα1と同等です!
人・動物に加え、鳥の瞳も離さないオートフォーカス!
人、動物の瞳AF機能に加え、鳥の瞳AF機能も追加されました!
動きの速い動物や鳥でもリアルに瞳を追いかけピントをあわせてくれます。精度もかなり進化しています。
また、試しに動物の瞳AF機能で鳥を撮影してみましたが、動物は動物の瞳、鳥は鳥の瞳にきちんと特化していることが分かりました。
違うもので撮影しようとすると正規の設定と比べ反応が悪くなりました。
それぞれ3種類の瞳にきちんと特化していて感動します。
桁違いの転送速度を持つ記録メディアが利用可能に
桁違いで倍以上の転送速度をもつ「CFexpress type A」が利用可能となりました。
値段はなかなか張りますが、SDカードと比べると雲泥の差だそうです。
……私は使ったことがありません。(欲しいっ!)
高画素のカメラでは特にメモリーカードは重要です。
撮影した写真は、カメラ本体のバッファに一時的に蓄積されます。その後メモリーカードに書き込まれ保存されます。
そのため、バッファからメモリーカードに書き込む処理が遅いと、高速連写撮影時ではキャパを超えてしまい、処理中シャッターが切れなくなります。
当然、高画素になるほど1枚あたりのデータ量が大きくなります。
ゆえに、高画素センサーを搭載し、かつ高速連写にも対応しているカメラではバッファの領域とメモリーカードの重要性が増します。
値段は張りますが、約3300万画素を誇るSONYα7IV。
桁違いで倍以上の転送速度をもつ「CFexpress type A」があれば、シャッターが切れないストレスがなくなりそうです!欲しいっ!!
<大切な写真の保管におすすめ!外付けハード>
Wi-Fi専用の電波5GHz対応で干渉されず安定的な通信が可能
α7IVでは、Wi-Fi専用の電波5GHz対応となり、他の家電が出す電波と干渉せず通信ができるようになりました!
α7IIIでは、2.4GHz対応で、Wi-Fiだけではなく家電やBluetoothなど他の機器も使用する周波数でした。
SONYα7III のメリット
非圧縮RAWでも連写速度が10コマ/秒で撮影できる
圧縮RAW、非圧縮RAW問わず、連写速度10コマ/秒で撮影できる点はSONYα7IVのメリットだと思います。
α7IVの場合は高画素3300万にアップグレードしバッファも大幅に進化しましたが、圧縮RAWでは連写速度が6コマ/秒に下がってしまいます。
バッテリーの消耗スピードがα7IVと比べると長持ち
バッテリーはα7IIIの方が長持ちします。
実際に2機同時に使ってみるとα7IVの方が早く消耗しました。
ミラーレス機は、バッテリーの消耗スピードが一眼レフと比べると早いです。
将来、一眼レフ並みのバッテリーの持ちがいい堅牢なミラーレス一眼が出てほしいです!
現在の対策としては、バッテリーをもう一つ常備しておくことをオススメします。
小さくコンパクトで軽い
サイズはα7IIIの方がややコンパクトです。
手の小さい女性や、持ち運びにいいかも!
SONYα7IV のメリット・デメリットまとめ(α7IIIと比較して)
<メリット>
- 高画質!約3300万画素
- ホールド感がよくなりカスタマイズできる部分も増えた
- バッファの大幅な改善で連写に強い
- 最新の画像処理エンジン搭載でサクサク撮影
- ファインダーと液晶モニターが美しくなった
- モニター可動方式がバリアングルになり動画に便利
- オートフォーカス機能が進化しピント合わせが楽に
- 人・動物に加え、鳥の瞳も離さないオートフォーカス!
- 桁違いの転送速度を持つ記録メディアが利用可能に
- Wi-Fi専用の電波5GHz対応で干渉されず安定的な通信が可能
<デメリット>
- 非圧縮RAWの場合、連写速度6コマ/秒になる(圧縮RAWでは10コマ/秒)
- バッテリーの消耗スピードがα7IIIと比べると早い
- α7IIIよりやや大きく重くなった
SONYα7IV と SONYα7III のスペック
SONYα7IV | SONYα7III | |
発売日 | 2021年12月17日 | 2018年3月23日 |
価格 | 約320,000円 | 約200,000円 |
タイプ | ミラーレス | ミラーレス |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ |
ボディーサイズ | 約131.3 x 96.4 x 79.8 mm | 約126.9× 95.6× 73.7mm |
重量 | 約573 g | 約565g |
レンズマウント | SONY Eマウント | SONY Eマウント |
画素数 | 約3300万画素 | 約2420万画素 |
ISO高感度 | ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 | ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 |
※₁連写速度 | ※₁+ 圧縮RAW:~10コマ/秒 非圧縮RAW:~6コマ/秒 | 圧縮RAW:~10コマ/秒 非圧縮RAW:~10コマ/秒 |
※₂連続撮影可能枚数 (※₃内臓バッファ) | RAW:1000枚 非圧縮RAW:1000枚 | RAW:89枚 非圧縮RAW:40枚 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
※₄画像処理エンジン | BIONS XR | BIONS X |
ファインダー解像度 | 369万ドット | 236万ドット |
液晶モニター解像度 | 104万ドット | 92万ドット |
※₅モニター可動方式 | バリアングル | チルト |
※₆測距輝度範囲 | EV-4~20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) | EV-3~20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) |
※₇AF測距点数 | 位相差検出AF(759点) | 位相差検出AF(693点) |
※₈人・動物瞳AF | あり | あり |
※₈鳥瞳AF | あり | なし |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時: 約520枚 液晶モニター使用時: 約580枚 | ファインダー使用時:約610枚 液晶モニター使用時:約710枚 |
記録メディア | SD UHS-II CFexpress A | SD UHS-II メモリースティックPROデュオ |
Wi-Fi | 5GHz対応 | 2.4GHz |
Bluetooth | 4.1 Low energy 対応 | 4.1 Low energy 非対応 |
< ※※※ 注釈 カメラ用語 ※※※ >
※₁ 連写速度:1秒間に何枚連続で撮影できるか。
※₁+ RAW:写真の記録方式にはRAWとJPEGがある。卵に例えると、RAWは生卵。調理方法は自由で、目玉焼きにも厚焼き玉子にもできる。つまり、撮影後、編集ソフトを使い色や明るさなど撮影者の好みに、画質を劣化させずに編集できる。また、編集ソフトを使いRAWデータをJPEGに書き出し初めてスマホなどのデバイスで写真が見れる。データはJPEGに比べると大きい。一方で、JPEGはすでに変更できない目玉焼きや厚焼き玉子みたいなもの。撮影時にカメラの能力で自動的に色や明るさを決める。撮影後、編集すると画質の劣化が起こる。撮影後の手間はないが、融通は利きにくい。
※₂ 連続撮影可能枚数:連写速度を維持した状態で撮影が可能な枚数。
※₃ バッファ:撮影したデータをSDカードへ読み込む前に一時的にカメラ本体に蓄積することのできる領域。
※₄ 画像処理エンジン:バッファに一時的に蓄積されたデータをSDカードに取り込む。ノイズ処理や画質調整などを行うカメラの頭脳のようなもの。
※₅ バリアングル:液晶モニターをカメラの左側に開き、上下に回転できる。
※₅ チルト:液晶モニターを手前に引き出し上下に動かせる。
※₆ 測距輝度範囲:オートフォーカスが正しく稼働することができる範囲。下限値が低いほど暗い場所でもオートフォーカスが機能しやすい。
※₇ AF測距点数:オートフォーカスでピントを合わせることのできるポイント。シャッターを半押しにするとピントが合う場所に測距点が表示される。動いている被写体などを写すときは測距点が多いほどピントが合わせやすくなる。「フォーカスポイント」「AFフレーム」とも呼ばれる。
※₈ 瞳AF:オートフォーカスで、人・動物・鳥の瞳をカメラが感知し追従してくれる。
SONYα7IV で撮影した写真サンプル
< SONYα7IV >
< SONYα7III >
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最後まで読んでくれてありがとうございました!少しでも参考になれば嬉しいです!